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LMC Draft Meister 2009


準々決勝: 林 隆智(東京) vs 大塚 潤基(栃木)

Written by Youhei Tomizawa

大塚は実家は栃木だが、東京に千葉にと精力的に大会に参加している。半年間のブランクがあり、M10 発売で変わったルールに戸惑っているという。だが、決勝まで勝ち進んできた。彼の努力が、センスが導いた結果といえるだろう。

対するはシンデレラボーイ林。ドラフトのピック譜をとっているので、そちらと合わせてごらんいただきたい。

Game 1

大塚 潤基
大塚 潤基

林の初手は《石造りのピューマ》《ニマーナの売剣》《ピラニアの湿地》《飛翔する海崖》《沼》×2、《島》

ダイスロールで先手は大塚。

デックが弱いと愚痴る大塚だが、1 ターン目《墓所王の探索》、2 ターン目《板金鎧の土百足》、3 ターン目《愚鈍な虚身》、4 ターン《刃牙の猪》とブン回り。

林も《吸血鬼の裂断者》《ウマーラの猛禽》《ニマーナの売剣》と必死に縋りつこうとするが、先手後手の差、《吸血鬼の裂断者》のアップキープに 1 点ライフを失う能力でダメージレースは不利なものとなっている。

ライフレースは 4 ターン目を終了して林 10、大塚 12 である。

5 ターン目、大塚は考えた後、土地を戦場に出さずせずに 3 体のクリーチャーで攻撃。

林は《ニマーナの売剣》《愚鈍な虚身》をブロックし、4 点のダメージが入り残り 6 となる。《噴出の稲妻》でブロックした《ニマーナの売剣》を破壊し、《墓所王の探索》のカウンターは 2 に。

アップキープにライフを 1 点失い残り 5。今度は林が考え、《石造りのピューマ》をプレイし、《ウマーラの猛禽》を 4/4 へ、攻撃を宣言する。

しかしそこへ突き刺さる《忌まわしい最期》

これによって残りライフは 3。《墓所王の探索》のカウンターは 3 となり、次のターンに削り切られることを悟り林は投了。

大塚 「ブンだったー!!」

林 0-1 大塚


会話を聞く限り、非常にドラフトをやりこんでいるように感じる大塚。彼が見つけたベストな選択肢、それが赤黒テンポであった。1、2 マナの軽いクリーチャーで攻め、《吸血鬼の一噛み》《殺戮の叫び》《ゼクター祭殿の探検》で押し切るというものである。

Game 2

林は《呪文貫き》《召喚士の破滅》《鞭打ちの罠》《冒険者の装具》《島》《沼》×2 の手札を長考の末、マリガン。これに付き合う形で大塚も一度マリガンした。

《石造りのピューマ》《血の求道者》《鞭打ちの罠》《ニマーナの売剣》《飛翔する海崖》《島》とマナ面に不安はあるも、これ以上はマリガン出来ないとキープ。

《ゼクター祭殿の探検》を 2 ターン目に置き、着々とカウンターをためる大塚。

対して 3 ターン目に《ウマーラの猛禽》、4 ターン目に《ニマーナの売剣》、5 ターン目に《石造りのピューマ》と、今度は林がよい回りでダメージレースを優位に進める。

《ウマーラの猛禽》こそすぐさま《噴出の稲妻》で除去するも、《刃牙の猪》から《ゼクター祭殿の探検》のトークンへ繋げ、ダメージレースの展開を取るしかない。

大塚 「いやー、後手はキツイ」

大塚の一言も頷ける。

ダメージレースは林 13、大塚 16 とするも、一時的な優位でしかない。そう盤面は林のコントロールする 4/4 の《ニマーナの売剣》のみ。

なんとか巻き返したい、その気の焦りからかエンドを宣言してしまい、

大塚 「あっ」

と叫ぶ。

返すターン林は《血の求道者》プレイから攻撃し、残りは 12。

大塚は恥ずかしそうに《沼のぼろ布まとい》をプレイし、1 点ライフルーズ。《乱動への突入》を打ち、攻撃と合わせああ塚のライフは 6 となった。

《心臓刺しの蚊》《ニマーナの売剣》を除去するも残りは 5。それでもなんとか踏みとどまったか、そう思えた。

林のキャストしたカードは《風乗りの長魚》。毎ターン土地カードを場に出し、4 点クロックを刻み始める。一度はチャンプするも、《開拓者の望遠鏡》が追加の土地を戦場にもたらしゲーム終了。

林の言葉を思い出した。

 「攻撃以外のダメージソースが欲しかったんですよ」

追い詰めてからの《血の求道者》。まさにロック状態であった。

林 1-1 大塚


5 ターン目にして大塚は勝利の方程式を解き終えていた。それは 5 ターン目に《沼のぼろ布まとい》、次のターンに《ぐらつく峰》で 6 点ダメージ。そして 7 ターン目に《心臓刺しの蚊》をキャストというものであった。

マジックは勝ったと思ったら負け

まさに言葉通り、油断による敗北。

Game 3

林 隆智
林 隆智

林の初手は《アイオーの廃墟の探検》《風乗りの長魚》《吸血鬼の裂断者》《石造りのピューマ》《飛翔する海崖》《沼》×2。

大塚は再び一度マリガン。

林の《吸血鬼の裂断者》、大塚の《板金鎧の土百足》から始まった 3 本目。

《吸血鬼の裂断者》が先にダメージを刻むも、ライフルーズの能力と《板金鎧の土百足》のクロックは 4 点。明らかに不利なダメージレースである。

大塚は 3 ターン目に《ゼクター祭殿の探検》から 2 ターンに渡り、連続でセットランドから攻撃。だが再び気持ちの焦りか《ゼクター祭殿の探検》のカウンターを置き忘れ、1 個のみ。

対し林は《ウマーラの猛禽》で追随するも、そこに突き刺さる《忌まわしい最期》。これでレースは林 7、大塚 14。

林は《風乗りの長魚》をキャストした。無理やり殴りあうしかない、大塚がセットランドをしないことを祈ってターンを返した。

その祈りが通じたのか、大塚は土地を場におけない。地上は膠着し、《風乗りの長魚》だけが一方的に攻撃を続ける展開となった。ダメ押しの《生きている津波》

セットランドから《ゼクター祭殿の探検》 2 個にし、フルパンし、《殺戮の叫び》をプレイするも 1 点足りない。

林 2-1 大塚


もし《沼のぼろ布まとい》を 5 ターン目にプレイしていたら、《ゼクター祭殿の探検》のカウンターを忘れなかったら。悔やんでも悔やみきれないミスプレイ。

大塚 「1 週間(まともに)寝てないのが響いたな……」

大塚の悲しみだけが残った。

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